9月29日

妻の実家から働く最終日。気候もいい感じ。 昨日の数学同好会の発表についていくつか質問をもらって嬉しかったので張り切って回答した。10月第1-2週あたりにランチ懇親会をやる予定。 仕事は会議がいろいろ。この前少しチューニングした推論サーバーのリリースもした。10月からいろいろ変わるのでどこかふわふわした感覚が続いている。 昼休みはご飯を食べてから娘と一緒に近所の公園へ行った。普段保育園だとこういうことはできない。初めて吊り橋の遊具に挑戦した。最初はおっかなびっくりだったが、渡れたのが嬉しくて結局5回渡った。そのあとはブランコに乗ってから肩車で帰った。 明日は妻が帰国予定。自分と娘はこっちで少しゆっくりしてから昼ごろ出発する。

2023-09-29 16:48:19 (+0900)

9月28日

今日も娘の寝かしつけをしてから日記を書いている。 夕方ごろ久しぶりに数学同好会を開催した。モデル理論のMorleyの定理について自分が発表した。そういえば元社員の人たちにZoomのURLを教えるのを忘れていた。残念。 さて、Morleyの定理である。ベクトル空間と代数閉体はどちらも次元や超越次数でモデルを分類できるという類似性がある。この類似性を捉えるための概念を追求していくと強極小性というものに行きつく。そんな感じであまり数理論理学の道具立てを使わずにモデル理論のモチベーションについて解説した。 やはり自分は数学の中だと分類の問題が好きだなと思った。数年前に読んだ『代数曲線論』もリーマン面の分類がメインストーリーになっていて面白かった。抽象的で素っ気ない一般的な定義から始まったのに、そこから具体的な構成が判明する意外性。ブラックボックスにX線を照射して中の構造を覗く感覚である。 発表中の質問も活発で楽しかった。最近あまり開催できていなかったので、誰でも勝手に日程調整 & 発表者を確保してしていいんだよと後輩たちに言っておいた。10月以降活発化すると良いなあ。

2023-09-28 22:12:27 (+0900)

9月27日

夕方忙しかったので、娘が寝てから日記を書いている。 今日は会社の雑務をやっていたら日が暮れた。SlackとかGitHub issuesとかテキストボックスにひたすら文字を打ち込んでいた記憶だけがある。夕方のLT会はなかなか盛り上がって良かった。 夜は娘が不機嫌で困った。口の周りが荒れているので夕飯のあとしっかり洗おうとしたら強く抵抗された。それでも無理やり洗ったら癇癪を起こしてしばらく暴れていた。うーむ。 そんな感じで忙しくしていたら自分も寝る時間に。まあこうやって日記を書く習慣により一日を振り返る余裕を確保できているのは良いことかもしれない。 ところで今週でアトロクが終わり、来週からアトロク2になる。開始時刻が18時から20時、放送時間が3時間から1時間半、さらに金曜日の放送が無くなってしまう。 最終週ということでリスナーからアトロク1のベストモーメントについてのメールを募集している。自分は木曜日、宇内アナウンサーがパートナーのときのツール・ド・フランス特集がきっかけで自転車ロードレースにハマったのでその話を送りたい気はするのだが、メールに起こす元気がない。記録としてこの日記に残しておく。

2023-09-27 22:46:41 (+0900)

9月26日

今日も妻の実家から在宅勤務。娘の体調も良くなってきて落ち着いた一日。 午前中は何人かと1on1しつつ、合間に雑務。10月からいろいろ社内システムが変わるのでログインしてみたり。あとは開発してるサーバーのメジャーアップデート。今月中にリリースしなきゃいけないものはできたので一安心。 午後はちまちまパフォーマンスチューニング。とりあえず期待通りの性能が出そうで良かった。ただプラットフォーム側の問題で、設定を更新してサーバーを再起動しようとすると更新前の状態を読んでしまうみたいなことがありがちで少し面倒。 『新書100冊』という本を見つけた。「民主主義は危機に瀕しているのか?」「なぜ国籍が必要なのか?」というように問いに答える形式で新書を紹介するようだ。中身はまだ読んでないが、このフォーマットはよく出来ている。

2023-09-26 18:25:02 (+0900)

9月25日

妻の実家で在宅勤務。 前日のツール・ド・ルクセンブルクはヨハンネセンが優勝。ヒルシが総合順位を守って総合優勝。ヒーリーは3位で残念だっだが、これからも勝つチャンスは何度もあるだろう。 同日にヨーロッパ選手権。終盤ラポルトが素晴らしいタイミングでアタックしてそのまま優勝。最後ギリギリまで迫ったのがファンアールトとコーイ。国はそれぞれフランス、ベルギー、オランダだが、チームは全員ユンボという珍しい結果に。今年のユンボは強すぎる。 午前中は細々とした仕事。なんかいろいろ溜まっていて気忙しかったが、何人かと1on1していたら少し落ち着いてきた。喋るのはいいね。 午後は看護休暇を取って娘を病院に連れて行く。全体的にごきげんで良かった。車での会話。 娘「へへへへへへへ」 自分「なにー?」 娘「なんで笑ってるでしょう(クイズ)」 自分「病院が終わって開放的な気分?」 娘「……せいかーい!」 病院も行ったし、締め切りが近い仕事の目処も立ったので明日はいい感じに過ごせるだろう。

2023-09-25 17:28:25 (+0900)

9月24日

日曜日。今日も涼しい一日。 前日のツール・ド・ルクセンブルクは個人タイムトライアル。カンペナールツが優勝。総合成績ではウリッシがヒーリーを逆転。全体的にUAE勢の成績が良かった。このあたりはチームの資金力が効いてくるのだろう。 今日は写真屋に行って七五三の打ち合わせ。娘が好みの着物をすぐに見つけて決めたので10分もかからず終わった。それは良かったのだが、娘がちょっと風邪気味であまり機嫌は良くない。 『「大分岐論争」とは何か』という本が12月に出版されるようだ。この前『「経済成長」の起源』を読んで経済史への興味が高まっているのでこの本も読みたい。ところで「大分岐論争」はともかく「経済成長」にかぎかっこは要らないのではないか。

2023-09-24 16:35:13 (+0900)

9月23日

妻の実家に来ている。 前日のツール・ド・ルクセンブルクはヒーリーが独走勝利。このまま総合優勝しそうな勢いだ。 午前中は荷物をまとめたりしてから妻の実家に移動。昼ごはんを食べて少し遊んでから娘と昼寝。娘はあまり寝なかったが自分はぐっすり寝た。 だいぶ秋らしくなってきた。窓を開けて扇風機を回したら十分涼しく寝れた。

2023-09-23 16:45:25 (+0900)

9月22日

今日は秋分の日の振替休日でお休み。ゆっくり過ごした。 昨日寝る前にフランス時代の友人に連絡して少しチャットした。妻がいまボルドーに出張しているので、ボルドー出身の彼のことを思い出したのだ。無事PhDを取得して企業で研究者をやっているようだ。円が安いので日本に遊びに来いと言っておいた。 前日のツール・ド・ルクセンブルクは雨の中のレース。実況を聞いていて “It’s raining cats and dogs” って本当に言うんだなと思った。最後の登りでカンペナールツがド迫力の引きを見せたが、最後に飛び出したビールマンスが優勝。今シーズンのアルケアにとって貴重な一勝を挙げた。 疲れていたので午前中は一時間ほど寝た。午後は都心に出てぶらぶら。最終的に神保町のティーハウスタカノに行き着く。東京堂書店で入手した『シィエスのフランス革命』を読む。 第一章はシィエスの『第三身分とは何か』が書かれた背景の解説である。『フランス史10講』を読んで以来、社団制国家や「特権による自由」といったアンシャンレジームの秩序観念に興味があったのでちょうどいい解説だった。25-26ページより引用する。 ただここで注意しておかねばならないのは、各社団が特権を持つことが当時のフランス人には「自由」と意識されていたことである。すなわち、自由を「自分がやりたいことをやることができそうすることを他者から妨げられないこと」と考えるなら、例えば馬具職人は、馬具の同業組合のメンバーであり続けることで、親から子へと代々伝えられて慣れ親しんだ製法で作り続けることができ、組合の規制を守らない職人との不当な競争から守られて、安心して生活す ることができる。自分たちが代々慣れ親しんできた慣習が守り続けられ、従来通りの生活を続けられることこそが、当時のフランス人にとっての「自由」なのである。またその結果として各人が、それぞれ所属する社団に応じて異なる特権を持つこと、すなわち人々は基本的に不平等であることこそが自分たちが自由であることの証だったのである。 店を出てまた少しぶらぶらして帰宅。新品の靴で歩きすぎて足が少し痛い。 明日からは妻の実家で過ごす予定。今週借金した労働時間を来週返さなければならない。

2023-09-22 17:01:43 (+0900)

9月21日

今日も在宅勤務。蒸し暑い一日。 昨日のツール・ド・ルクセンブルクはストロングが優勝。スプリントでウリッシやべノートに競り勝っての勝利。すばらしい。 昼ごろ友人と合流して近所でラーメンを食べる。すっきりとした煮干しラーメンで美味しかった。そのまま一緒に自宅で仕事。どうでもいい話をしながら作業する。新卒時代の社食の空気感である。 夕方保育園にお迎えに行って娘を友人に対面させてみた。「昆虫博士だよ」と紹介してみたが、初対面なので緊張した様子。家に着いてから「もっと昆虫博士とお話ししたかった」と言っていたので好印象だったようだ。 明日は秋分の日の振替休日でお休み。

2023-09-21 18:55:09 (+0900)

9月20日

今日も在宅勤務。ぼちぼち働く。 ひとりで家にいて働いていると、10分に一度くらい立ちあがって家のなかをうろうろしてしまう。我ながら集中力がない。 昼休みは図書館に行った。娘が読みたがっていた『ペツェッティーノ』という絵本を借りる。大人からすると表紙がちょっと不気味に感じるのだが、なにか気に入るものがあったのだろうか。 保育園のお迎えに行かなければならないが、雨が降っているので少し気が重い。 昨日の日記を読んでくれた友人から『ロギング仕事術』のどこが良かったか教えて欲しいと言われたので書いてみる。 記録を取りながら仕事をするといろいろ良いことがある。これが『ロギング仕事術』の主張である。タスクリストを見ながら仕事をすることで今やるべきことを見失わない、などがその分かりやすい効果である。これから何をやるか(タスクリスト)、と今何をやったか(作業記録)をあまり区別せずに並べるのがこの本の特徴である。 自分はこの本を読む前から仕事ではデイリーノートをつけていた。ツールはEmacsのorg-modeである。毎朝タスクリストを作成することでその日の仕事の進め方をイメージする。そして作業しながら関連するURLなどをメモすることでいつ中断してもその作業を再開できるようにする。またポモドーロもやっていたので25分ごとにノートを見つつ自分の現在地をふりかえることができる。 記録を取ることの効用はその日の仕事をスムーズに進めることだけにとどまらない、というのがこの本の主張の面白いところである。第4章の「ライフワークのログを残す」という節から引用する。 前記のプロジェクトログは、始まりと終わりがある期間限定のログです。一方、特定の記録にはそうした期間が定まらないものもあります。終わりがない行為、いわばライフワークが対象のログです。 例を挙げるなら、読書のログなどがわかりやすいでしょうか。 一冊の本を読むことには始まりと終わりがありますが、趣味としての読書には基本的に終わりがありません。ずっと継続的に続いていく行為です。もちろん対象は読書だけではありません。映画でも音楽でも演劇でも美術館巡りでも、すべてはライフワークのような位置づけになるでしょう。 なぜライフワークのログを残していくのかと言えば、第一にそれが楽しいからですし、第二に意外なところで役立つことがあるからで、第三に自分を知ることができるからです。 今の日記をつけ始めたのは本書が出版される少し前だが、そこで自分がやりたかったことはまさに著者のいうライフワークのログである。数年前まではTwitterをライフログがわりに使っていたが最近はたまにしか発言していない。気に障るような「炎上」がタイムラインに頻繁に流れてするようになって、何か日々のちょっとした個人的な考えを書く気になれなくなってしまったのだ。 人が思考するには道具の助けが必要である。紙と鉛筆が無ければ二桁の掛け算すら簡単にはこなせないのが人間である。「道具」を「環境」という言葉に置き換えてもいい。メールの通知や割り込みのタスクが溢れる職場のような環境や、人の気を引く投稿が溢れるSNSのような環境で上手に考えることは簡単ではない。そのような過酷な情報の海で知的生産活動を行う人にとって、ロギング仕事術はよい羅針盤になるだろう。 以上のように日々のタスクからライフワークまで連続的に適用できる考え方を学ぶことができるのが本書の最大の魅力だろう。ぜひ一読をすすめる。

2023-09-20 19:47:31 (+0900)