今日は実家でゆっくり過ごした。
前日のジロ・デッレミリアは残り20kmくらいから見始めた。レースは既に後半の周回コースに入っている。ボローニャ近郊の聖ルカ教会に登る坂道が印象的な周回である。
ハーパーが独りで快調に逃げていたが、やがてUAEが牽引するプロトンに飲み込まれる。プロトンを牽き続けるアダム・イェーツによって各チームはエースだけに絞られる。最後の登りで散発的なアタックが発生するが、ライバルたちを引き離すには至らない。
それまで息を潜めていたログリッチが残り400mでアタックする。誰も反応できない加速を見せたログリッチがそのまま優勝。1秒差でポガチャルとサイモン・イェーツが続いた。最後まで力を溜め、一撃で勝利を決める完璧なアタックを放ったログリッチの勝負強さが光った。
ログリッチは今シーズンでチームを離れることをレース前に発表していた。最後にイル・ロンバルディアでもこの強さを見せて欲しい。
レースが面白くていろいろ書いてしまった。午前中は娘を連れて実家に。暇そうだったので近所の図書館に連れていって絵本を読んだ。昼から妻も合流して皆で昼食。
午後は妻と一緒に喫茶店に行った。ブレンド2杯とチーズケーキ1つ。自分は『思考の教室』を読んでいた。論理的思考について書いてある2, 3章あたりを読んだ。気になったところをメモする。
- 主張の正しさとは別に根拠付けの良さを問うべき
- 根拠付けの良し悪しは時代や参加者などの文脈によって変わる
Twitterとかでバズりがちなダメな政治的主張はこのあたりが良くないんだよなあ、と思ったり。フィルターバブルによってそもそも自分の主張の正しさを当たり前だと思っているのでしっかりした根拠付けを怠る。また根拠を述べている場合でも自分が属するインナーサークルにしか通用しないようなやり方をしてしまう。等々。
戸田山先生がTwitterに溢れるダメな論を意識しているかは分からないが、デモクラシーにおける公共的な議論を念頭に置いていることは間違いない。軽い調子で書かれているが結構アツいのである。
論理的に考え、語り、議論することのそもそもの目的は何か。これについては最終章でじっくり整理してみたいと思ってる。でもここで、ちょっとだけ先取りして言っちゃうと、論理的思考・議論は、「みんなの幸せにかかわることがらについてみんなで議論して、納得ずくで決める」ということを一つの目的にしている。
このあたりの話はロールズのpublic reasonとも重なるのでそのうち詳しく学んでみたい。
そんな感じで少し読書してから実家に戻る。その間娘は公園で3時間くらい遊んでいたようだ。皆で大福を食べてから帰宅。