今日は秋分の日の振替休日でお休み。ゆっくり過ごした。
昨日寝る前にフランス時代の友人に連絡して少しチャットした。妻がいまボルドーに出張しているので、ボルドー出身の彼のことを思い出したのだ。無事PhDを取得して企業で研究者をやっているようだ。円が安いので日本に遊びに来いと言っておいた。
前日のツール・ド・ルクセンブルクは雨の中のレース。実況を聞いていて “It’s raining cats and dogs” って本当に言うんだなと思った。最後の登りでカンペナールツがド迫力の引きを見せたが、最後に飛び出したビールマンスが優勝。今シーズンのアルケアにとって貴重な一勝を挙げた。
疲れていたので午前中は一時間ほど寝た。午後は都心に出てぶらぶら。最終的に神保町のティーハウスタカノに行き着く。東京堂書店で入手した『シィエスのフランス革命』を読む。
第一章はシィエスの『第三身分とは何か』が書かれた背景の解説である。『フランス史10講』を読んで以来、社団制国家や「特権による自由」といったアンシャンレジームの秩序観念に興味があったのでちょうどいい解説だった。25-26ページより引用する。
ただここで注意しておかねばならないのは、各社団が特権を持つことが当時のフランス人には「自由」と意識されていたことである。すなわち、自由を「自分がやりたいことをやることができそうすることを他者から妨げられないこと」と考えるなら、例えば馬具職人は、馬具の同業組合のメンバーであり続けることで、親から子へと代々伝えられて慣れ親しんだ製法で作り続けることができ、組合の規制を守らない職人との不当な競争から守られて、安心して生活す ることができる。自分たちが代々慣れ親しんできた慣習が守り続けられ、従来通りの生活を続けられることこそが、当時のフランス人にとっての「自由」なのである。またその結果として各人が、それぞれ所属する社団に応じて異なる特権を持つこと、すなわち人々は基本的に不平等であることこそが自分たちが自由であることの証だったのである。
店を出てまた少しぶらぶらして帰宅。新品の靴で歩きすぎて足が少し痛い。
明日からは妻の実家で過ごす予定。今週借金した労働時間を来週返さなければならない。